アパレル・服飾雑貨業界の魅力と動向

今、あらゆる業界でデジタルテクノロジーやビッグデータを活用した新しいビジネスモデルへの転換「デジタル・トランスフォーメーション（DX）」が進んでいます。中でも最もDXの必要性に迫られている業界のひとつがアパレル・服飾雑貨業界です。

かつて、服はSHOPで接客を受けながら購入するのが当たり前だったアパレル業界。でも、今はSNSで見つけた気になる服を、店舗で試着し、スマホで購入することも少なくありません。消費者はデジタルの世界とリアルの世界を軽々と行き来しながら、好みに合った服を見つけ、最も都合の良い方法で購入します。

今やフリマアプリで最も売買されているのはアパレル商品となり、フリマで売れるかどうかを気にしながら服を選ぶ人も増えています。そこではファッションもシェアリング感覚に近くなっていると言えます。

こうしたファッションの世界で広がるデジタル化の波や購買意識の変化は、ファッションビジネスのあり方を抜本的に変えることを迫ります。

そんな中で起きたコロナショック。アパレル・服飾雑貨業界でも実店舗の閉鎖を余儀なくされ、ビジネスモデルの変革は一気に進み始めました。

そのひとつが「デジタル接客」へのシフトです。中には一人で月間8000万円近くの売り上げを実現するスタッフも現れ、SNSも活用しながら個人で桁違いの収益貢献をする「企業内インフルエンサー」の姿は、アパレル・服飾雑貨業界における新たなキャリア像も浮かび上がらせます。

こうした変化の真っただ中で、クリエイティブな発想と情熱、行動力を発揮して新たなファッション・ビジネスモデルを創り上げていくことのできる世界、それがアパレル・服飾雑貨業界です。