半導体・電子部品業界の魅力と動向

あらゆるモノがインターネットでつながる時代、全ての電気・電子製品の性能はそれを構成する半導体や電子部品によってほぼ決まると言っても過言ではありません。

価格競争力が重要となる汎用品では日本メーカーは今や存在感を示せない状況ですが、最終製品の競争力に必要不可欠となる高性能な電子部品では、日本メーカーがトップシェアを誇る製品がいくつもあります。

たとえばスマートフォンに欠かせないカメラ機能の性能を決めるイメージセンサー。そこではソニーが世界最高の技術力を誇り、世界中で作られるスマートフォンの半数以上にソニー製品が使われています。

家庭用でも産業用でも、電気・電子製品は世の中に普及すれば価格競争を免れません。しかし一方で安さだけで競争力を維持することもできません。そこには必ず、移り変わっていくユーザーのニーズを満たす機能を提供し続けるという競争も存在します。そうした機能を実現し続けていくことのできる高い技術力が、日本の半導体・電子部品業界の真の強みだと言えます。

日本人のＤＮＡに埋め込まれているのではないかとすら思える顧客満足実現への飽くなき探求心。日本の半導体・電子機器業界はそうした特性に突き動かされて今後も高い競争力を発揮し続けていくことが期待されています。